前歯が1本抜けた処置はブリッジにするのとインプラントにするのとどちらが良いか教えて下さい。

ブリッジにすると構造にもよりますが最低でも二本以上の隣在歯を削らなくてはなりません。しかもブリッジ用に削るとなるとかなりの歯質を削ることになります。歯にとって大きなダメージを与えることになりますし、神経を除去しなければならないケースも沢山あります。
また、例えば三本の歯があったところを一本抜けて隣在歯が二本で噛み合わせの力を負担するわけですから、過負担になり、ブリッジの支柱にした歯も痛み易くなります。そう考えると、一本抜けたらその部位にインプラントを埋入するのがベストだと思います。

インプラントの寿命はどのくらいでしょうか?

インプラントは人体との親和性に優れ、腐食しにくいチタン素材を使用していますが、治療後の清掃を怠りますと天然の歯と同様に歯槽膿漏になり抜け落ちることもあります。インプラント治療を受けた方は特に口の中の衛生状態に気をつけて定期的に検診を受けることが長持ちさせる秘訣です。

子供の下の乳歯の前歯の後ろから歯が生えてきました。乳歯はあまりぐらついていないのですが早めに抜いた方がいいのでしょうか?

おそらく後継永久歯がでてきているのだと思われます。下の前歯の永久歯は乳歯の後ろから生えてきて乳歯が抜けた部位に入っていきます。乳歯があまり揺れてなくまだ抜ける気配がないのであれれば抜歯したほうが良いでしょう。
乳歯が残っていれば永久歯の生えるスペースがないので歯列不正につながる恐れがあります。

大人でもフッ素塗布は効果があるのでしょうか?

フッ素は歯を構成するハイドロキシアパタイトと結合しフルオロアパタイトとなり、より強い耐酸性をもつようになります。
しかしフッ素は簡単には歯に取り込まれるわけではありません。子供の頃の歯は歯質も未完成で虫歯にも罹患しやすいですが、逆にフッ素をよくとりこみます。
大人になってからは歯質が完成しているためフッ素塗布をしても子供の歯に比べ効果は少ないと思います。

どうして虫歯ができるのでしょうか?

虫歯が出来るための要素として「歯」「虫歯菌」「糖」「時間」という四つが関係します。
まず、「糖」を口に入れると「歯」に存在する「虫歯菌」の餌になります。「糖」を食べた虫歯菌は、酸として排出します。この酸が歯を溶かし虫歯の原因なのです。
この酸を長くお口の中にとどめておかないために、食べたら早めに歯を磨くことが大切で、ここに「時間」が関係してくるわけです。

フッ素塗布はどれくらいの間隔で行えばよいのでしょうか?

フッ素は歯と結合すれば強い耐酸性をもつ歯となり虫歯にも罹患しにくくなりますが簡単には歯にはとりこまれません。
定期的に継続して塗布することが重要です。当院では3回塗布を3ヶ月毎に繰り返すようにしています。
フッ素塗布の間隔は歯科医院ごとに異なりますが、歯科医師の指示に従い塗布を行うことをお勧めします。